嘘をついて良いのかは、よく議論のテーマにあがる話題のうちの一つです。
しかし結局あやふやなまま終わってしまった事が多いのではないでしょうか。
今回は結局嘘をついて良いのかについてまとめていきます。
嘘とは何か
ここでいう嘘とは、事実ではないことを事実だと思い込ませることです。
相手につく嘘はもちろんですが、自分自身につく嘘も存在します。
基本的には言葉が通じないと通じませんが、愛想笑いなど言葉を通じない嘘も存在します。
なぜ嘘を付くのか
なぜ人が嘘を付くかというと、嘘をつくことで自分にメリットがあるからです。
相手を騙して利益を得たり、虚栄心を満たしたりするのはもちろんですが、相手のためと思って付く嘘も突き詰めれば相手によく思われたいという自己の欲求があります。
全ての嘘は利己的な行動であるということです。
嘘の流れ
嘘はまず、他人の気持ちを読むところから始まります。
つまり、ある嘘をつくことによって、嘘をつかれた人がどんな反応が起きるのかをシミュレーションするのです。
これは無意識下で行われることもあれば意識的に行われることもあります。
実際に嘘を聞いた人の反応は、「信じる」「信じない」「判断を保留」の3パターンに分かれます。
信じる場合かつ相手の反応が予測されたものだった場合、嘘は成功といっていいでしょう。相手が嘘を信じた場合でも、予測されなかった反応になることもあります。
当然ですが嘘を見抜かれた場合などは信じてもらえません。信じてもらえなかったパターンでは結果的に信頼を失うことになります。
嘘を付く人の能力と嘘を聞く人の能力によって同じ嘘でも結果は変わってくるということです。
嘘の自己責任
自分から嘘をついて欲しいなんていう人はほとんどいません。
嘘は嘘を付く人間の自発的な判断によって作られます。
そもそも相手が真実を求めているのか、優しい嘘を求めているかの判断はつかないのです。
そのため嘘を付く時の判断基準は自分の価値観に基づきます。
つまり嘘を付く場合に相手を思ってなどの言い訳は的を得ていないのです。
嘘を付く2つのデメリット
嘘を見破られるケース
嘘は自分の利益のためにつくものと言いましたが、嘘を見破られると嘘を付く前より状況は悪くなります。
また嘘は意外に見破られています。けれど多くの人はそれに気づきません。
それは嘘を見破った側は、嘘を追求することが少ないからです。
嘘を追求しても特にメリットはないことが多いですし、嘘に嘘を重ねられて不毛なやり取りになることも多いからです。
結果的に下手な嘘をついている人は、気づかぬ間に信頼を失っていきます。
嘘をついていることの罪悪感
たとえ上手に嘘を付いて相手を欺けたとしてもデメリットが存在します。
それは自分自身が嘘をついたという認識は消えないことです。
自分が嘘をついていると、自分も嘘をつかれているんじゃないかと思って、他人のことを信用できなくなるというデメリットがあります。
しかし自分が心から善い嘘だと思ってつく嘘は別にそうしたデメリットはありません。
そうした嘘に限って嘘はついていいと言えると思います。
まとめ
基本的に嘘はつかないほうが良いが、自分が心からついていい嘘だと思ったならついても良い。ただし結果は自己責任。というまとめでした。
公の場では嘘をついた責任は詐欺罪や、偽証罪といった形で償わされますが、個人的な場でも下手な嘘を付くと信頼を損ねます。
自分自身につく嘘においても自分で自分を信じられなくなるということで、同じような結果になると思います。
とはいえ人間から嘘は切り離せないものだと思うので、嘘に振り回されないように気をつけていきましょう。