幸福になりたいと思う人は多いですが、しかし一方で幸福とは何なのかよくわかってない人はたくさんいます。
今回は幸福とは何なのかについて解説していきます。
幸福の定義
「幸福とは自分の人生を思い通りにすることができるという感覚である。
思い通りにするとは自らの欲求を叶えることができること。または自らの欲求を自由自在にコントロールできるということである」
幸福と仕事
人間の仕事への態度は3つに分けられます。
- 仕方なく仕事をしている人
- やりたくて仕事をしている人
- 全く仕事をしていない人
当然ですが、自分がしたくない仕事をしていると不幸を感じます。
しかし全く仕事をしていない人もしばしば不幸を感じます。
全てのやるべきことを放棄すれば完全なる自由が手に入るので一見幸福に繋がりそうですが、完全な自由が幸福に繋がるわけではないのです。
自分の人生を思い通りにすることができるというのは、暇で退屈しているときに自分が熱中できるものを見つけられるということです。
そして結局それがやりたくて仕事をしているとなるのです。
幸福と人間関係
すべての人は周りの人から様々な影響を受けています。
また、人生においてほとんどの悩みは人間関係ですが、人間関係の悩みとは突き詰めれば相手が自分の思ったとおりに動いてくれないことに行き着きます。
だからこそ、人は他人を自由に操る方法に興味を持ちますが、現実的に何でもかんでも相手を思い通りにするのは不可能です。
それは相手も同様に他人にこうあって欲しいという思いがあり、両者の欲求は矛盾する方が多いからです。
それよりもどこかで相手と自分の意見の折り合いをつけられるように自己をコントロールする方が幸福には繋がります。
幸福とお金
幸福になるための手段としてよくお金が挙げられますが、お金=幸福は成り立つのでしょうか?
実は、お金で得られる幸福は限界があると言われています。
内閣府『「満足度・生活の質に関する調査」に関する第1次報告書』をもとに作成
年収と幸福度の相関において2000万円~3000万円を頭打ちに幸福度が上昇しなくなってるのが分かると思います。
似たようなアメリカの研究でも1000万円で幸福度が頭打ちになっていました。
あまりにも年収が増えすぎると幸福度が下がるのは、労働時間や責任が増えるからだと考えられます。
つまりお金を使うことによってもたらされる自由が幸福を生み出しているのであり、お金自体が幸福をもたらしているわけではないのです。
お金では買えないものがある点でも、お金では限界があることを表しています。
幸福と不幸は表裏一体
幸福を追い求めていると不幸になるという言葉もありますが本当でしょうか?
幸福を追い求めているということは、逆に言えば今現在は幸福ではないということです。
この状態は幸福を手に入れるまで続きます。場合によっては永遠に追い求めている幸福を手に入れることができません。
この状態を不幸とみなすととたんに人は不幸になるのです。
だからといって幸福を追い求めるのを手放すと、不幸もないが幸福もない人生へと向かってしまいます。
幸福を追い求める状態を不幸とみなすのではなく、幸福のための通過点とポジティブに捉えることが重要です。
幸福の型
日本においては幸福とは一般的に「仕事・家庭・友人関係」が充実していることだと言われてきました。
しかしこうした型にハマった幸福が「よいもの」だとみなされない時代が来ています。
一人で趣味に打ち込んだり、ネットの人間関係を充実させたりということも価値があるとみなされるようになりました。
こうした幸福もやはり「自分がそうしたい」「自分がそうでありたい」と自分の人生が思い通りになっていると思うかどうかが幸福の条件だと考えられます。
まとめ
幸福とは自分の人生を思い通りにすることができるという感覚だということでした。
幸福の形は人それぞれだということは言われてきているので、幸福が個人の何かに依存しているのは間違いないでしょう。
みなさんが幸福を追求するための手助けになれば幸いです。