正直者は馬鹿を見るという慣用句があります。
なんだか正直だと損をすると言われている気持ちになりますよね。
はたして本当に正直者は損をするのでしょうか?
正直者のデメリット
言わなくて良いことまで言ってしまう
正直者は自分が思ったことを素直に表現することで周囲から反感を買うことがあります。
下手なことを言った後はしっかりフォローすることで大きな反感になることを防ぐことはできると思います。
不当な利益を得ることができない
正直者は何かをごまかして不当に利益を得ることができません。
例を挙げると、正直者は拾った財布を必ず交番に届けるということです。
遵法精神が高いと言うこともできます。
騙されやすい
相手を騙そうとしている人から見たら正直者の人はターゲットにされやすいです。
なぜなら初対面のときから自分の情報を何でも話してくれる正直者は相手にしやすいからです。
正直でいることはいいのですが、ある程度は知らない人への警戒心は必要です。
なぜ正直であるのか?
ではなぜ正直に生きるかというと、以下のようなことがあるからだと思います。
- 正直であることが正しいという信念
- 人から嫌われたくないという気持ち
- 正直じゃないことがバレたときに発生する不利益への恐れ
- 正直者でいる方が長期的に見て得だと思っている
一つ思考実験を考えてみました。
あなたは異世界に飛ばされます。
しかし安心してください。5分後に元の世界に戻れることがわかっています。
目の前には「記憶喪失の人」と「1000万円分の金塊」があります。
あなたは「この金塊は自分のものだ」と嘘の主張をすることで金塊を持ち帰ることができます。
あなたは嘘の主張をしますか?
この状況でも正直でいる人は、「正直であることが正しいという信念」に基づいて行動しているのだと考えられます。
正直者のメリット
それでは正直者のメリットはどんなものなのでしょうか。
信頼を得る
自分が不利になることでも正直に話せる人は、「この人は本当のことしか言わないんだな」という信頼が得られます。
コミュニケーションの基本となる自己開示は自分のことを正直に話すことを求められるので、普段から正直に話していると円満なコミュニケーションになりやすいです。
ただし何でもかんでも正直に言うのはデメリットにもなり得ます。
言って良いことと悪いことの見極めが難しく、失敗する人も多いので正直者は損をすると言われがちなのではないでしょうか。
似たような正直者が集まる
自分が正直だと周りの人も正直者が集まりやすいというメリットもあります。
正直じゃない人は周りの人を犠牲に不当に利益をあげることもあるので、それを避けることによって損失を回避しているメリットもあります。
自分に自信が持てる
正直に生きることで自分が正しいと思えるのも大きなメリットです。
しかし正直は「相手に対して正直」と「自分に対して正直」の2種類があります。
自分に自信が持てるのはあくまでも「自分に対して正直」に生きることです。
まとめ
まとめると下のような感じになるのではないでしょうか。
- 正直でいることによって後悔するなら正直をやめる
- 正直でいないことによって後悔するなら正直になる
正直者は馬鹿を見るというのは結局後悔しているということなので、自分に対して正直に生きれば悔いも残らないかと思われます。