近年「ブレインフォグ」という言葉が急速に広まっています。
意味は、brain=脳、fog=霧の言葉が示すように、脳の中に霧がかかったような感じがあり上手く思考できない状態です。
主に疲労感や記憶力・集中力の低下と言った形で表れます。
ブレインフォグの原因には以下のようなものがあります。
- ストレス過多
- 睡眠時間不足
- 栄養不足
- やろうとしてることが多すぎる
- あれこれ考えすぎている
これらについて一つ一つ対策方法を考えていきます。
ブレインフォグの対策方法
ストレス過多
ストレスにも色々なタイプがありますが、特にブレインフォグの原因になりやすいものは、
漠然とした解決しない悩みです。
「ブレインフォグ」の検索回数が増えてきたのは2020年の後半頃からですが、
2021年の現在、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行しています。
そして有効なワクチンが出回っていないので多くの人が病気に対する不安を感じています。
解決できない悩みは、いくら考えてもどうしようもないので、一度不安に囚われてしまうと簡単には抜け出すことができません。
こうした不安は、不安を解消しようとする行動を取るたびに強化されていきます。
対策方法としては、「不安」があるのではなく、「健康への過度の欲求」があるのだと認識を改めるようにします。
他にも例を出すと「将来に対する不安」は「将来幸せになりたい欲求」が元にあったりします。
全てのストレスは、幸せになりたい欲求の裏返しです。
まずは、漠然とした悩みの形をはっきりとさせてしまいましょう。
睡眠時間不足
一般的に成人が必要な1日の睡眠時間は7~8時間と言われています。
「自分は毎日6時間睡眠だけど全然元気だ」などという人がいたら気をつけてください。
2週間6時間睡眠を続けた人は、脳のパフォーマンスが徹夜明けの水準まで低下していると示す実験結果があります。
慢性的な睡眠不足の状態では、脳のパフォーマンスの低下に気づかないことがあるのです。
寝る時間が少なくて、細かいミスが増えたという人は、一度充分な睡眠時間を取るようにしてみてください。
栄養不足
ブレインフォグの原因にビタミンB12の欠乏が挙げられています。
ビタミンB12は不足すると貧血や脳、神経の機能低下を引き起こします。
ビタミンB12は魚介類や肉に多く含まれています。そのためベジタリアンの方はビタミンB12の不足に気をつけなければなりません。
ビタミンB12を多く含む食品には、かき、あさり、しじみ、ほたて、さば等があります。
また個人的におすすめなのはプロテインです。ビタミンB12以外にも不足しがちな鉄分や、エネルギーを作り神経症状を防ぐナイアシンが含まれています。
やるべきことが多すぎる
心理学において「決断疲れ」という言葉があります。
これは、何をしようか、どれにしようか迷っている状態が長時間続くと意思決定の質が落ちていくことを表します。
やろうとしていることが多いと、常にどれをしようか決断を迫られることになるので、慢性的に決断疲れの状態になってしまいます。
また決断疲れによってやる気が削がれ、なかなか行動に移せずさらにやることが増えていくという悪循環にも陥りがちです。
やるべきことを終わらせるには、いつやるかを決めるのが重要です。
もしくは一度全てをやらないと決めて、リフレッシュに専念することですね。
いずれにせよ迷っているだけでは悪化するだけですので、とにかく行動を心がけてみて下さい。
あれこれ考えすぎている
特にやらなきゃいけないことは無いはずだけど、あれこれ考えが浮かんできて気が休まらないという人もいます。
こういう人は無意識に全ての考えを押し付けるのが有効です。
考えが煮詰まってどうしようもなくなった時に、気分転換すると意識的に何も考えてなくてもパッと答えが出てくることがあります。
つまり我々は意識して物事を考えていない時でも無意識が考えをまとめてくれているのです。
心強い無意識という味方に、考えることを任せてしまいましょう。
まとめ
みなさんはミストという映画をご存知でしょうか?
街が深い霧に包まれパニックが広がっていくホラー映画です。
普段は聡明な人でも霧の中では簡単に誤った選択をしてしまい、絶望に叩き落される様子が描かれています。
思考に霧がかかった状態では正常な判断を下すことが難しくなります。
ここに書かれた対策方法で、脳内の霧であるブレインフォグは晴らせるのでぜひ実践してみてください。