承認欲求とは、一言で言うと、「他人から認められたい欲求」です。
例を出すと下の一覧のような気持ちです。
- 愛されたい
- いいねされたい
- 他人にすごいと思われたい
- 自分の話を聞いてもらいたい
みなさんも子供時代に、書いた絵を親に自慢するなど承認欲求に基づく行動を取っていたと思います。
このように承認欲求は人間が成長する上で自然に存在する欲求です。
承認欲求はどこから来るのか
承認欲求は幼少期に形成されると考えられています。
幼少期においては親は生きていく上で絶対的な存在です。
そうした絶対的な存在から褒められた強烈な体験が承認欲求の元になっています。
承認欲求のバランスが崩れた状態
承認欲求は適度に存在する状態なら、承認されることがモチベーションになったりするので良いことです。
しかし幼少期に親の愛情不足が原因で、承認欲求が過剰になったり、逆に諦めて承認欲求が全くなくなるということがあります。
承認欲求のバランスが崩れると様々な悪影響が出てくることになります。
承認欲求が過剰な場合
承認欲求が過剰の場合、本当の自分を押し殺して振る舞う可能性が出てきます。
- 嘘をついてまで自分の凄さをアピール
- 行きたくもない飲み会に行く
- 奇怪な行動をして特別感を出す
これらの行動は他者から承認を求めるために行われます。
明らかに無理のある行動は他人から見てもそうと分かるので、逆に承認されにくくなり、さらに無理をすることになる悪循環も存在します。
承認欲求が全く無い場合
承認欲求が全く無い場合、他人の意見に全く耳を傾けず自己中心的になる可能性があります。
承認欲求が全くない人は、他人ではなく自分自身の評価によって動く人と言えます。
自分の中に向上心や、高いハードルを持っているなら成長していきますが、逆に低い位置で満足している場合は成長が見込めないデメリットがあります。
人付き合いの方法や、モチベーションを上げる方法を知らないと苦労することになりそうです。
2つのコンプレックスと承認欲求
アドラー心理学にはコンプレックスには2種類あるとされています。
劣等コンプレックス
劣等コンプレックスはいわゆる普通のコンプレックスです。
劣等感を感じ自分が人よりも劣っていると思いこんでネガティブになっている状態です。
優越コンプレックス
優越コンプレックスは劣等感を持つ人が、他人を見下したり、自慢することによって偽りの優越感で劣等感を解消しようとしている状態です。
つまり承認欲求は形の変えた劣等感が原因となっていることもあるのです。
承認欲求に振り回されないためにどうすればいいか
承認欲求を求めてしまう人は、自分に自信がなく、他人から承認されることで自信を付けたいという気持ちがある人がほとんどです。
結局、自分で自分を認められるようにならない限りは承認欲求が消えることはありません。
自己受容は中々難しいと考えられがちですが、他人の欠点を許すことで自分の欠点も許せるようになります。
なかなか許せないという人は、ゲーム感覚であえて嫌いな人のように振る舞ってみたりすると新しい視点を発見できて許せるようになるかもしれません。
まとめ
最近はSNSやフリマアプリ、投稿系サイトなど承認欲求を満たすような商品がたくさんあります。
適切に利用できるなら問題ありませんが、承認欲求に振り回されてるなと思ったら一度じっくり考えてみてください。
本来の承認欲求は親などの大切な人に認められたい気持ちだったのですから。