緊張型頭痛と片頭痛の見分け方と頭痛の8つの対処方法

解説記事

頭痛の種類を知る

慢性的な頭痛は主に3種類あります。緊張型頭痛片頭痛群発頭痛の3つです。自分の頭痛の種類を知ることで、適切な対処法を選ぶことができます。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、ストレスや長時間のデスクワークなどが原因で起こります。首や肩の筋肉が緊張することで頭痛が引き起こされることが多いです。

痛みの種類 特徴
強さ 軽度から中度の痛み
部位 頭全体が締め付けられるような痛みを感じることが多く、特に前頭部や後頭部に痛みを感じることがあります。
持続時間 数時間から数日間 or 持続的に毎日続くことがあります。
性質 鈍い痛みや圧迫感があり、脈打つような痛みはほとんどありません。
その他 緊張型頭痛は吐き気や嘔吐を伴うことは少なく、光や音に対する敏感さもありません。

片頭痛

片頭痛は、頭の片側に激しい痛みを伴うことが特徴です。光や音に敏感になることが多く、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

痛みの種類 特徴
強さ 中度から重度の痛み
部位 頭の片側に強い痛みを感じることが多く、こめかみや目の周りにも痛みが広がることがあります。
持続時間 痛みが起こる直前数十分間に前兆を感じる場合があります。痛みは数時間から数日間続きます。
性質 脈打つような激しい痛みが特徴で、動くと痛みが悪化することがよくあります。
その他 片頭痛は吐き気や嘔吐、光や音に対する敏感さ、視野の一部がおかしくなるなど視覚的な障害を症状を伴うこともあります。

群発頭痛

群発頭痛は、突然の非常に強い痛みが片側の目の周りやこめかみに現れることが特徴です。発症するのは千人に一人程度で稀な頭痛です。

痛みの種類 特徴
強さ 非常に強い痛み
部位 一般的に片側の目の周りやこめかみに激しい痛みが現れます。
持続時間 15分から3時間程度続くことが多く、1日に何度も発生することがあります。
性質 鋭く、焼けつくような痛みが特徴です。痛みの期間は、数週間から数ヶ月続くことがあります(群発期)
その他 痛みの発作はほぼ毎日同じ時間に起こることが特徴で、特に就寝中に起こることが多いです。飲酒・喫煙が群発頭痛の誘因とされてます。

頭痛の原因を見極める

頭痛は脳の血管の収縮と拡張によって引き起こされます。
何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが「片頭痛」「群発頭痛」で、
筋肉の緊張で血管が縮小した結果、疲労物質などが蓄積し頭が痛くなるのが「緊張型頭痛」です。

頭痛の原因を見極めることが、適切な対処法を選ぶための第一歩です。次に挙げる原因を参考に、自分の頭痛の原因を探ってみましょう。

ストレス

ストレスは、緊張型頭痛の主な原因です。ストレスは頭痛以外にも様々体調不良を引き起こします。直接的にストレス原因を取り除くか、ストレスを解消するためのリラックス方法を日常に取り入れることが重要です。

姿勢の悪さ

普段から長時間悪い姿勢のままでいると筋肉が緊張し、頭痛が引き起こされることがあります。また姿勢の悪さは身体の歪みや腰痛など別の問題も引き起こすことがあります。

脱水症状

脱水症状も頭痛の原因となります。普段からこまめな水分補給を心がけましょう。
しかし水分だけ取って塩分が不足すると今度は低ナトリウム血症を起こして頭痛が発生する場合もあるので、水分補給の際は塩分も不足していないかを考えるようにしてください。

飲食物

特定の食品や飲み物が頭痛を引き起こすことがあります。カフェイン、アルコールなどが該当することが多いです。

カフェインは血管の収縮作用があるのですが、定期的にカフェインを接種していると急に止めた時に収縮していた血管が反動で拡張し離脱性頭痛を引き起こすことがあります。

「何かを食べた」「何かを食べるのを止めた」ことで毎回頭痛が発生しているようなら飲食物が頭痛の原因かも知れません。

効果的な対処法

頭痛が起こった際に試してみるべき対処法をいくつか紹介します。

頭痛の種類によっては逆効果になってしまう対処法もあるので、なるべく自分がどの頭痛かを見極めたうえで行うことをおすすめします。どの頭痛の種類かがわからない時は「どの頭痛にも効果的な方法」も書いてあるのでそちらをお試しください。

どの頭痛にも効果的な方法

リラックスする

横になって頭痛が楽になる場合はそのまま安静にしてましょう。頭を下げると痛みが増す場合は頭が高くなるようにもたれかかると良いです。

深呼吸瞑想をすることで、痛みをある程度受け入れるようにするとストレスを軽減し頭痛を和らげることができます。

水分を取る

脱水症状として頭痛が現れる場合もあります。普段からしっかりと水分を取ってるという人以外は水分の補給も意識してみてください。

頭痛薬の使用

市販の頭痛薬を使用することも一つの方法です。ただし、過度な使用は避け適切な量を守ることが大切です。

緊張型頭痛に効果的な方法

身体を温める

緊張型頭痛の場合は身体を温めることが有効です。一番手軽にできるのはお風呂やシャワーに入ることです。
特に湯船で入浴すると自律神経が整い身体の緊張が一気に解けるので効果がかなり高いです。

簡易的には温かいタオルを首や肩に当てることで筋肉の緊張をほぐし、頭痛を和らげることができます。

散歩する

軽い運動で全身の血流を良くすると頭痛が改善します。緊張型頭痛の人はデスクワークなどで運動不足になっている人も多いので散歩に限らず体を動かすのはおすすめです。

片頭痛に効果的な方法

静かで暗い場所で休む

片頭痛の場合は光や音に敏感になることが多いので、暗く静かな場所で休むことが痛みを軽減するのに役立ちます。

カフェインの摂取

血管が拡張して頭が痛む片頭痛は、少量のカフェインで血管を収縮させ頭痛を和らげることが可能です。しかし過剰摂取は逆効果ですのでお茶を一杯飲むくらいがおすすめです。

身体を冷やす

片頭痛の場合は、頭や首の後ろに冷却パックや冷たいタオルを当てることで、血管を収縮させて痛みを和らげることができます。

まとめ

もし頭痛が頻繁に起こる場合や、耐えられないほどの痛みを感じた場合は、一度医師の診察を受けることをお勧めします。

頭痛は本当に不快で日常生活の質を下げてしまいますよね。適切な対処法を知り、実践することで痛みを軽減することができます。自分に合った方法を見つけ、無理をせずに対応しましょう。