生きづらさを抱えている人がトラウマを克服するためのセルフカウンセリング

心のアイキャッチ 心理

「辛い気持ちを抱えているが誰も相談する人がいない」

そんな思いを持っている人にはセルフカウンセリングがおすすめです。

セルフカウンセリングとは

この記事で解説するセルフカウンセリングとは、自分で自分をカウンセリングすることです。

つまり、自分自身を見つめ直すことによって自分の問題や悩みを解決することです。

カウンセリングは技術です。技術ということは勉強すれば誰でもできます。

セルフカウンセリングのメリット

恥ずかしくない

普通カウンセリングを受ける場合は、カウンセラーに自分の心情を吐き出すこととなるので気恥ずかしさを感じることもあるでしょう。

しかしセルフカウンセリングは他人に胸の内の想いを話す必要がないので気後れせずに試すことができます。

言語化不可能な部分もカウンセリングできる

カウンセリングは人と人とのコミュニケーション上に成り立っている以上、言葉を介さなければならないという一種の制限がかかっています。

しかしセルフカウンセリングであれば、言語化できない部分についても理解を示すことができます。

自分の感情をコントロールできるようになる

セルフカウンセリングをしていると、自分の気持ちを客観的に見ることができるようになります。

これは何か感情を揺さぶられるような出来事があった時でも、今自分はこういう気持ちを感じていると冷静に自分自身を見つめれるようになります。

感情があふれるのを抑えられなくて困っている人についてはありがたいメリットです。

人間不信の人でもできる

カウンセリングを必要な人は、過去の体験から人間を信じられない人も多いと思います。

セルフカウンセリングであれば、時間をかけてカウンセラーと信頼関係を築いていくことをせずにカウンセリングすることができます。

またセルフカウンセリングをしていく上で他者を信頼できるようになったりもします。

今、悩みを誰にも話せないならセルフカウンセリングしてみることは有効です。

カウンセリングの基本スキル傾聴

カウンセリングにおいては相談者の話を傾聴することが必須とされています。

傾聴とは相手の意見を受け入れ、共感を示す態度です。

逆に言えば、話された内容がどんなに共感できないものだったとしても、共感の態度を示さなければ傾聴とは言えません。

つまりカウンセリングにおいては、圧倒的な受容力が必要となるわけです。

一般人がする相談とカウンセラーがする相談ではこの点で大きな差が出てきます。

セルフカウンセリングも対象者が自分自身というだけでカウンセリングと同じなので、必要とされる技術もカウンセリングと同じです。

つまり何があっても自分を受け入れ、自分自身の感情について認めてあげる(=共感する)必要があるのです。

セルフカウンセリングの目的は心的外傷(トラウマ)を癒やすこと

セルフカウンセリングの目的は明確にあり、それは過去のトラウマを癒すことにあります。

長く続く心の不調の原因は過去に嫌な思いをした時の記憶が正しく整理されていないことが原因だったりします。

例えば幼少期に親に冷たい扱いを受けた子供は大人になっても見捨てられ不安が高い傾向があります。

これは自分の中で幼少期に親に見捨てられたという強いストレスがあったのが原因なのですが、こういう体験は自分自身の過去について深く考えないと思い出すことはできません。

自分の中で嫌だった体験を思い出し、その気持ちを認めることによってトラウマが克服され、問題症状も改善されていきます。

トラウマの再解釈

さらにトラウマを克服する上で重要な方法としてトラウマの再解釈があります。

これは辛かったトラウマをポジティブな目線で考え直すことです。

トラウマになった辛い出来事があったおかげで今の自分の強みになっている部分があると思うようにするのです。

まとめ

セルフカウンセリングをマスターすれば自分自身についての悩みをほとんど解決することができます。

セルフカウンセリングに大事なのは自分自身の体験について傾聴することでした。

みなさんもぜひカウンセラーになったつもりで自分自身の気持ちに共感を示してみてください。