周りは敵ばかり?他人を敵に見てしまう心理とは

敵と味方のアイキャッチ 心理

「周りは敵ばかりで良い人が全然いない」

そんな風に思うあなたは人間不信かもしれません。

今回はそんな人向けにまとめた記事を書いていきます。

人類における敵とは

こういった人達がどういう人を敵扱いするかと言うと、自分がしてほしくない行動を取る人を敵としています。

人間の脳は今でも狩猟採集時代と一緒で、昔は誰が敵かを見分けることはかなり重要でした。現代人が噂話を好むのもそうやって敵味方を判別してきたためだと言われています。

生存競争をしてきた名残として、自分に損害を与える可能性がある敵を、自分の周りに寄せ付けないように攻撃性を高めて排除しようとするのです。

しかし他人を敵に見てしまう人は、常に交感神経を活発にさせ警戒状態でいる必要があるので緊張でかなり疲れます

現代では狩猟採集時代と比べて他人に殺される確率は大幅に減りました。他人をそこまで疑わなくても良い世の中になったので、他人を過剰に敵視する必要はないはずです。

敵か味方の両極端で考えるのは危険

人間不信の人達はしばしば敵か味方かという二極端で人間関係を考えがちです。

敵の人とは付き合いたくないと考えるので、敵の数が増えれば増えるほど大変です。

しかも敵と交流を持つ人も敵とみなしたりするので、交友関係がどんどん狭まってしまいます。

こうした人に知って欲しいのですが、たとえ嫌いな人でも探せば好きな点や長所があります。

過剰に仲良くする必要はないですが、嫌いな人でも良い点があると知っておくことは精神上良いと思います。

他人を敵とみなしてしまう原理

他人を敵に見てしまう人の根本の原理は、他人を自分と違う異質な存在だと思いこんでいることです。

相手が何を考えているかわからないので、いつまでも相手が何を考えているかを想像して人間関係に疲弊することになるのです。

これは常に相手から不利益を受ける可能性を考えて行動しているとも言い変えれます。

こうした事を考えておくと、いざ裏切られた時に受けるダメージは最小化されるというメリットはあります。

人間不信になる原因

人間不信の原因は信頼できる人に裏切られた経験です。

特に一番信頼できるはずの親を信じられない状況になった人は人間不信になりやすいです。

人間を信じ続けると自分の傷が広がっていく環境で育つと、心の防壁を形成して人間を安易に信じることを止めてしまうのです。

つまり人間不信とは、過去の人から受けた嫌な体験から生じる恐れです。

対策としてすべきこと

人間不信の人は、その態度を続けることで生じるデメリットを知っておくべきだと思います。

常に周りを疑っている状態では脳が休む暇がなく、人付き合いしてる間中ストレスが溜まります

有効な対策としては誰を信じて誰を信じないかをあらかじめ決めておくことです。

一度この人を信じると決めたなら、ちょっとやそっとのことで疑念を生じさせないということです。

また信じていない人とも一切関わらないのではなく、ここまでなら関われるという線引を決めて関わるようにするのも良いと思います。

まとめ

まず人間不信の人は人間不信にならざるを得ない理由があったことを自覚するべきです。

あなたが人間不信になった原因を作った人は、社会の中では少数派の人間です。

大多数の人とは普通に信頼を築いて友好的な関係を築いたほうがメリットは大きいです。

少しずつでも良いので信頼できる人を増やしていきましょう。