ChatGPTの何がすごいのか~Mリーグに見る人間の価値~

ビジネス

みなさんChatGPTを有効活用していますでしょうか。私は小説の執筆にブログの執筆、プログラミングに人生相談までちょくちょくChatGPTを利用しています。

世間でもChatGPTはすごいすごいと言われ続けていますが、では一体ChatGPTのどこがすごいのかを実際に使ってみた立場から解説していきたいと思います。

ChatGPTは従来の検索エンジンの上位互換

従来の検索エンジンではユーザーが調べたいものを調べる時に適切な「キーワード」を検索フォームにいれる必要がありました。

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検索

とかそういうワードです。

適切な検索ワードを入力しないと、欲しい情報を得ることができませんでした。これに対してChatGPTは文章で思いついたままを入力すればいいので遥かに検索が簡単です。

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このように細かく条件を付け足していっても検索エンジンとは違って有用でない情報が出てくることはほぼないです。また、回答が望むものじゃない場合もその都度方向を修正していくことで最終的に答えを得られる可能性が非常に高いです。

これに対して検索エンジンの場合はそもそもインターネット上に情報が存在しない場合、どんなに検索しても答えは見つかりません。

それに加えて質問の意図や文脈まで汲み取ってくれるのはChatGPTの大きな強みです。

 

ChatGPTが当たり前になった未来

では、ChatGPTのようなAIが日常生活で当たり前に使われるようになったら、私たちの世界はどう変わるのでしょうか?

それはすべての人が論理的に正しい選択を行うことができるようになるということです。今までのように情報収集や知識を蓄えるということの優位性は薄れ、AIの支援を受けながら、最も効率的で正確な意思決定を手軽に行える社会が到来するでしょう。つまりいわゆる頭のいい人と悪い人の間の格差は縮まります。

 

AI時代での生き残り方

このような世界では、「ロジカルシンキング(論理的思考)」が得意な人々の優位性は薄れていく可能性があります。また、専門知識を活用して生計を立てている人々にとっても、厳しい状況になるでしょう。なぜなら、ChatGPTのようなAIは膨大な量の専門知識を持ち、24時間いつでもアドバイスを提供できるからです。人間の知識の限界や疲労感とは無縁のAIが、専門的な知識を即座に提供できる状況で、人間の「専門家」としての価値は相対的に低下する可能性が高いです。

しかし、AI時代においても人間が生き残るための道はあります。それは「個人のブランド力」です。AIがどれほど優秀になっても、その人ならではの感性や個性、他者に共感を与える力は、人間特有のものです。情報が容易に手に入る時代だからこそ、人々は「誰から」その情報やアドバイスを得るかに重きを置くようになるでしょう。個性を武器にした「ブランド力」が、AI時代を生き抜くカギとなるのです。

まとめ:Mリーグに見る人間の価値

最近、麻雀界では競技麻雀のプロリーグであるMリーグが大きな人気を集めています。Mリーグは、従来のプロリーグとは異なり、エンターテインメント性を重視したリーグであり、4人1組のチーム制を採用しています。さらに、チームには必ず1人の男性と1人の女性が含まれなければならないというルールが存在することで華やかな対局を見ることができます。

もし麻雀の「最適解」を求めるだけなら、最近ChatGPTと同じように目覚ましく発展してきた麻雀AIを主軸に据えればよいでしょう。しかし、Mリーグが人々を魅了するのは、選手たちが自らの経験や直感で選んだ1打に、彼らの個性が色濃く反映されているからです。純粋に最適解だけを追求するのではなく、人間ならではの感性や個性が、その選手特有の「ドラマ」を生み、ファンを熱狂させています。

AIが進化し続ける時代だからこそ、今後ますます人間らしさや個性が重要視されます。AIは膨大なデータから論理的な正解を導き出すことは得意ですが、そこから感動や共感を生み出す力はほとんど皆無です。人間は論理だけではなく、感情や直感にも価値を見出します。そのため、これからの時代は人の感情を動かせる人間が強くなっていくのだと思います。