楽観主義と悲観主義はそれぞれにメリットとデメリットがあります。
「楽観主義と悲観主義、結局どちらが良いのか」
結論を出す前に楽観主義と悲観主義について一度まとめたいと思います。
楽観主義とは
物事が良い方向に行くという「考え方・思想」です。
メリット
- いつでも良い気分でいられる
- 様々な困難にチャレンジできる
- 一つのことを粘り強く続けられる
デメリット
- リスクを気にせず後で痛い目を見ることが多い
- 同じ過ちを繰り返しがち
悲観主義とは
物事の悪い側面しか見ることができない「気分」です。
メリット
- リスクを踏まえて物事を慎重に検討できる
- 不安感が原動力になる
デメリット
- 常に不安を感じている状態になりがち
- アクションを起こしづらい
楽観主義と悲観主義どちらがいいのか
結論を申し上げますと、楽観主義と悲観主義の両方を組み合わせたものがベストです。
成功者は行動を起こす前に事前に「もし悪い出来事が起こったらどうするか」について備えておくものです。
この発想自体は悲観主義ですが、そこで行動を起こすのを止めるのではなく対策を準備しておくという点がポイントです。
また何か失敗があった時も、全く反省しないのといつまでも悩み続けるのは悪いことですが、反省を生かして次の行動につなげるのは良いことです。
つまり、悲観的に考え、楽観的に行動を起こすのが一番良いと言えます。
悲観主義者の人はどうするべきか
哲学者のアランは「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」と述べました。
つまり今悲観主義者の人でも考え方を変えれば、楽観主義者になれるということです。
以下に悲観主義者の人が楽観主義者になる方法を詳しく書いていきます。
悲観主義者の人が楽観主義者になるためには
考えすぎない
悲観主義者の特徴である不安に対する考え込みは、やろうと思えばいつまでも無限に考え続けることができます。
しかし人間には寿命があるので考えること自体が目的ではないならいつまでも考えているわけには行きません。
まず、いくら考えても決して答えが出ないことは考えないようにしましょう。
また、起こってからでも取り返しのつく不安も深く考える必要はないです。
「死ぬこと以外はかすり傷」という有名な言葉がありますが、死ぬこと以外は取り返しがつくからどうとでもなるという意味が含まれています。
過去にその不安が実際に起こったかを考えるのも有効です。一度も起こっていないなら杞憂の場合もあるので、起こってから考えて良いことはそうしましょう。
些細なことを気にしない
人生には確実に考えるべきことと考える必要のないものが存在します。
決断疲れという言葉があるように、人間の脳は考えれば考えるほど意思決定の能力が低下していきます。
普段から些細なことで頭を悩ませていると重要な物事で正しい判断ができなくなるのです。
何か頭に考えが浮かんできて、それが考えるべきことではないと思ったら意図的に考えを停止するようにしてみましょう。
完璧を求めない
悲観主義者の人は少しの不安も許せないことから、完璧な計画を立てようとします。
完璧じゃなくてもいいので80%ほど準備ができればGOサインを出していいでしょう。
完璧主義者が行動できない理由については下の記事に詳しく書いています。
まとめ
今悲観主義の人は、楽観主義の考え方を身につけるだけで良い考え方を身に付けれるのでチャンスです。
逆に今楽観主義な人は、行動することで起こりうるリスクについて考えて、それが不可逆的なものなら対策を練っておくべきです。
それぞれに良い点があるので、悲観主義と楽観主義の両方を使いこなしていきましょう。